Sakanaya's Graphic Works 横浜市、福山市の野鳥、自然を写す
Japanese Wild Birds in Yokohama,Fukuyama
Japanese Wild Birds in Yokohama,Fukuyama
カノコバト 鹿子鳩
Kanokobato
Streptopelia chinensis
Spotted Dove
カノコバト ハト目ハト科
キジバトによく似た
南国のハト
キジバトによく似た
南国のハト
ハワイオアフ島、バンコク市内での観察
カノコバトの動画
人にとってハトはスズメ、カラスと共に最も身近な鳥であります。その三者を更に比較しますと、スズメやカラスは人と一定の距離を保って5m以内くらいまで接近すれば勝手に逃げてくれますが、駅や公園のハトは人の足元1m以内まで歩いてきて、そこから逃げようとしません。人懐っこい鳥のチャンピオンです。
さてそのハトとはカワラバト。またの名前をドバトと言います。伝書バトとしても有名な鳥で、飛翔力もあっぱれな中型の鳥です。しかし日本でこのカワラバトは外来種でありまして、日本原産の最もポピュラーなハトはキジバトとなります。私が知る限りキジバトはカワラバトほどは人に慣れてくれませんが、それでも公園にいるキジバトはスズメやカラスよりフレンドリーな鳥だと思います。
枕はこの辺までとして、「カノコバト」は見た目キジバトっぽいややスマートな中型のハトです。日本でも見られるハトですが、基本的に西表島のように南の島でしか見られない南国のハトです。私がカノコバトに出会ったのは、タイのバンコクとハワイのオアフ島ですから、やはり南国での出会いとなります。オアフでは外来種であり、タイは原産地でありますから、ここではバンコクでの観察こそが正当な観察と言えるのかな。私的にはバンコクのカノコバトもオアフのカノコバトも同じに見えたので、どちらも印象は同じですが。。。
動画を置いておきます。最初の場面はバンコクのルンピニー公園で撮ったものです。次に正面から撮っている絵はハワイのカピオラニ公園でのもの。最後のラブラブな絵は再びルンピニー公園で撮りました。このカップルは♀さんの方が積極的ですね。きちんと二世が生まれて育てばいいなと思います。カラス軍団が邪魔しなければよいのですが、ちょっと心配です。
左「カノコバトの動画」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。動画は20MBありますので、DL環境にご注意ください。
ワイキキのカノコバト
2019年4月に次男の結婚式でオアフに行ったときの記録です。場所はワイキキビーチから歩いて5分のカピオラニ公園です。こちらはバンコクよりカラッとした空気で、同じ南国でもかなり印象が違います。でもカノコバトの見た目はどちらの場所でもほぼ同じですね。
カノコバトの英名はSpotted Doveで首周りの点々模様が名前の由来ですね。和名も同じで鹿子模様に見立てた命名です。やや地味目な淡いピンク色はキジバトの色目と似ています。確かに属もキジバト属で、DNA的にも近い存在のようです。
左「ワイキキのカノコバト」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。
バンコクのカノコバト
最後の一枚はバンコク市内のルンピニー公園で撮ったカノコバトです。
ルンピニー公園では他にカワラバトとチョウショウバトが見られます。サイズ的にはカワラバトよりやや小さい、というかスマートで、チョウショウバトよりは大分と大きい。三種の中ではカノコバトが一番少ない存在でした。またカワラバトは多少群れで見られますが、カノコバトは単独に近い出現でした。ただこれは絶対数が少ないだけかなのかもしれません。実際のところ、カノコバトは地味なのでえてして見逃し気味です。もしタイに行かれることがあれば、キジバトっぽいピンク系のハトがいれば、だまされたと思ってちょっと注目してみてください。
左「ルンピニー公園のカノコバト」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。
(トップ画像 カノコバト 2019/07/10 Nikon V1 70-300mm F5.6-6.3 タイ・バンコクのルンピニー公園にて撮影)
初出:2019/07/17