日本の野鳥 索引 「ま~も」
Japanese Wild Birds
The initial of a Japanese name "ma-mo"
「ま」 松永湾について

各メニューでは始まりの頭文字に合わせて野鳥観察に関するトピックをお話しします。



松永湾について

 松永湾は福山駅から西へ10km程走ったところにある波の穏やかな内湾です。瀬戸内海のほぼ中央部に位置するために干満の差が大きく、大潮の時などは3m以上の満ち引きがあります。潮が大きく引くとそこには広い干潟が現れます。この干潟は泥質で、ハゼ類の小魚、ゴカイなどの環形類、カニ・エビ・シャコなどの節足動物などが多く生息しています。これを餌とするために、たくさんの水鳥がやって来て私達鳥見の者を楽しませてくれます。

 瀬戸内海の市街地に近い内湾ですので、おせじにも良い水質の海とは言えません。ただ餌は豊富なので冬などはカモ類で海が埋まるほどになることもあります。私がここで過去見た水辺の鳥は
 アオサギ、イソシギ、イソヒヨドリ、オオソリハシシギ、オオメダイチドリ、オバシギ、オナガガモ、カイツブリ、カルガモ、カワウ、カンムリカイツブリ、キアシシギ、キョウジョシギ、キンクロハジロ、コサギ、シロチドリ、セグロカモメ、ソリハシシギ、ダイサギ、ダイゼン、チュウシャクシギ、トウネン、トビ、ハクセキレイ、ハジロカイツブリ、ハマシギ、ヒドリガモ、ホシハジロ、ホウロクシギ、マガモ、ミサゴ、メダイチドリ、ヨシガモ 以上33種(他スズメ、ツバメ、カラスもいますが)です。
 季節は秋から春までがお勧めです。 私はここに出かけた数がまだあまりなくて、上記程度しか出会えていませんが、春と秋の渡りの季節には何やら珍しい旅鳥もやってくると話を聞きます。 また春と秋では同じ鳥でも羽の色が違っていたりして、一年に二度楽しめます。(ダイゼンやハマシギなど見た目がかなり違います) 夏も鳥は見られるのですが、炎天下では少し暑すぎて観察に耐えません。(レンズも焼けてしまいます)

 水辺の鳥を写すときに気をつけたいのは、逆光にならないことです。 海辺は想像以上に太陽の光が辺りをまぶしく照らしており、すぐに逆光の絵になってしまいます。 次にバックがどこを見ても同じなので、じっとしている鳥を写すと皆同じような写真になってしまいます。特にシギチドリはいずれも色が地味なので絵が映えません。上手に動きを取り入れたいところですが、我慢と腕が必要になり難易度が上がります。

 狙い目は満潮からの引きで干潟が見え始める頃です。
1.鳥が岸から近い
2.水際にまだ餌が顔を出しており、それを狙いに鳥がやってくる。
3.飛んで来るところを見つけ易い
などが理由です。




 (トップ画像 メジロ 2015/12/05 横浜市緑区周辺にて撮影)

 改訂:2015/10/21 松永湾で見られた種を更新
 改訂:2015/12/06 トップ画像を更新