Sakanaya's Graphic Works 横浜市、福山市の野鳥、自然を写す
Japanese Wild Birds in yokohama,Fukuyama
Japanese Wild Birds in yokohama,Fukuyama
マガモ 真鴨
Magamo
Anas platyrhynchos
Mallard
マガモ カモ目カモ科
緑(あお)いお顔は通称「青首」
あひるの野生種でカモ類の代表種
緑(あお)いお顔は通称「青首」
あひるの野生種でカモ類の代表種
マガモについて
マガモは日本でふつうにみられるカモの代表的な種です。特に ♂ の顔は緑に光り、身体もレンガ色や白や黒色とコントラストがはっきりしていて美しいカモです。
サイズはどちらかというと大き目で、同じく日本で数が多いカルガモとほぼ同程度です。
ポピュラーなカモですが、人にはそれほど慣れない印象です。そこそこの距離までは近づけますが、一定距離で壁があるような気がします。
「マガモ ♂ 近距離」 クリックで拡大します。
長野県北杜市
1024x682 px
2020/02/08
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR +
AF-S TC-14E III TC14E3
長野の施設内にある小さな池で撮ったアップ絵です。比較的人馴れしているので、驚かさないようにしていれば、15mくらいまでは近づけたように思います。
マガモは12~2月くらいの真冬の間が一番緑がきれいです。
「小川のマガモ ♂ 」 クリックで拡大します。
岡山県笠岡市
1024×682 px
2020/01/11
Nikon D7100 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3
福山時代によく通った笠岡の公園横にある小川で撮った絵です。
「田んぼのマガモ ♂ 」 クリックで拡大します。
広島県福山市
1024×682 px
2023/05/20
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR +
AF-S TC-14E III TC14E3
福山時代はマガモは通年見られるカモだと思っていました。確かに数は減るけれど6月くらいまでは記録にも残っています。横浜に来てからは高地に遠征しない限り見られないようになり、初めて冬鳥なんだと思えるようになりました。
2023年、久々に初夏の福山に訪れると以前のように田んぼでマガモを見つけました。やはりこちらでは繁殖前ぎりぎりまで平地にいるようです。場所により鳥のライフサイクルも随分変わるものですね。
「マガモ ♂ エクリプス」 クリックで拡大します。
長野県松本市
1024×682 px
2023/09/16
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR +
AF-S TC-14E III TC14E3
♂ のエクリプス姿です。♀ に似た姿をしていますが、クチバシの色が黄色いのでエクリプスだと思われます。
この1週間後に同じ場所でコガモのエクリプスも観察しています。そしてそのときはマガモの姿はありませんでした。丁度渡りの時期だったのかなと思います。
「ハワイのマガモ」 クリックで拡大します。
ホノルル市
1024×682 px
2019/04/14
Nikon D500 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3
オアフ島の公園で撮ったマガモです。国内のマガモよりクチバシの色が少々黒ずんだ印象を受けます。♀ らしき個体もクチバシがかなり黒いので日本のものとはちょっとイメージが違います。
ハワイ諸島にはKoloa(和名ハワイマガモ)と呼ばれるマガモに近い種がいて、こちらは現地の絶滅危惧種です。(オアフでは一度絶滅しましたが、今は復活作戦が取られている途中だそうです)マガモは以前に観賞用として移入されたものが増えてしまい、Koloaに対しては交雑により遺伝子汚染を起こしているのだとか。ハワイ諸島では既にマガモは輸入制限されていますが、このように普通に公園にいるところを見ると、あまり強い排除措置は取られていないようでちょっと心配になりました。
「小川のマガモ ♀ 」 クリックで拡大します。
広島県福山市
1024×682 px
2002/11/23
Nikon D100 Mode A
Nion AiAF ED 300mm/F4s
私の野鳥写真のうち最も古くもっとも愛着のある写真の一つです。機材はD100と1990年頃のオールドサンヨン。D100は今からすればたった600万画素のCCD機でしたが、何より一眼レフ用交換レンズがコストを考えずに好き放題使えて、しかもはまれば素晴らしくきれいな絵が残せるという夢のようなカメラでした。野鳥写真を趣味にしようと思った記念の一枚です。
「マガモ ♀ 生殖羽」 クリックで拡大します。
千葉県印材市
1024×682 px
2023/02/25
Nikon D7100 Mode A
AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR +
AF-S TC-14E III TC14E3
マガモ ♀ のアップ写真です。冬の2月の記録ですから生殖羽姿をしています。♀ の場合は生殖羽/非生殖羽の差が少ないですが、次の写真と比較してもらえれば多少わかりやすいかと思います。
「マガモ ♀ 非生殖羽」 クリックで拡大します。
北海道苫小牧市
1024×682 px
2022/05/05
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR
こちらはマガモ ♀ 非生殖羽の記録です。全体的に黄色みが弱いことと肩の羽が丸っこいおさまりになっているあたりが生殖羽との違いでしょうか。
「マガモ ♀ 白色個体」 クリックで拡大します。
千葉県
1024×682 px
2024/02/17
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR
珍しいマガモ ♀ の白色個体です。目が赤くないのでいわゆるアルビノーではないと思います。群れの中で一羽だけ白色をしているのでいやでも目立っていました。
「マガモ 飛翔」 クリックで拡大します。
広島県福山市
1024×682 px
2015/01/31
Nikon D7100 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3
マガモの飛翔絵です。ぱっと見て色目が全く違うマガモの雌雄でも、こうして翼の広がった姿見てみると思ったよりずっと似た印象で、やはり同じ種なんだなと感じます。
「マガモ 飛翔 渡り」 クリックで拡大します。
千葉県九十九里浜
1024×682 px
2024/03/16
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR
九十九里浜で海鳥を観察していると沖を飛んでいくマガモの列に出会いました。春を迎えて北に移動しているのでしょうか。
「マガモ ♀ 羽根 長野」 クリックで拡大します。
長野県北杜市
1024×682 px
2020/02/08
Nikon D200 Mode A
Nion DX Zoom 18-55mm / F3.5-5.6G II ED
池の周囲にカモの羽根が散乱していました。遠くを見ると腹をぱんぱんに膨らませたオオタカが一羽。足元には狩られたマガモの ♀ らしき姿が見えます。生々しいですがこれも自然の姿かと思い、何枚かの羽根をいただいて孵りました。茶色一色で先が尖った羽根は三次風切りあたりでしょうか。
「マガモ ♀ 羽根 千葉」 クリックで拡大します。
長野県北杜市
1024×682 px
2020/02/08
Nikon D7100 Mode A
Nion DX Zoom 18-55mm / F3.5-5.6G II ED
マガモの大群がいた池の周囲で拾った羽根です。まだらの羽根は ♀ のものっぽいですが、白っぽいのは下尾筒あたりかなと思います。先が尖った三次風切りは上の絵より色が薄いのでもしかすると ♂ のものかもしれません。
観察データ
場所と回数:福山市、岡山県、鳥取県、大阪府、三重県、滋賀県、福井県、静岡県、長野県、石川県、新潟県、山梨県、神奈川県、千葉県、栃木県、群馬県、茨城県、宮城県、山形県、青森県、北海道、ホノルル、計116回。私が行く先ではどこでも大抵みられる水鳥です。川や池、湖沼はもちろん結構荒い外海でも見られます。
観察月と回数:
1月9 〇〇〇〇〇〇〇〇〇
2月17 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
3月19 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
4月4 〇〇〇〇
5月8 〇〇〇〇〇〇〇〇
6月3 〇〇〇
7月1 〇
8月0
9月1 〇
10月11 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
11月19 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
12月24 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
計116回
夏に北部や高地で繁殖するので、南部では冬鳥です。ただ6月に福山の平地で記録があるので、一部は平地で繁殖しているものもいるように思えます。ちなみに上の星取表で7月に記録があるのは北海道のものです。
(トップ画像 マガモ 2015/01/11 D7100 150-600mm/F5.6-6.3 笠岡市)
初出:2015/02/01
改訂:2018/06/07 文章の校正
改訂:2021/03/07 羽ばたきと羽の絵を追加、観察データを追加
改訂:2021/08/12 カモ科(水面採餌型種)へのリンクを追加、観察データを更新
全面改訂:2024/12/22