Sakanaya's Graphic Works 横浜市、福山市の野鳥、自然を写す
Japanese Wild Birds in Yokohama,Fukuyama
Japanese Wild Birds in Yokohama,Fukuyama
オナガカエデチョウ 尾長楓鳥
Onagakaedechou
Estrilda astrild
Common Waxbill
オナガカエデチョウ スズメ目カエデチョウ科
口紅を目の後ろまで回したような
真っ赤な顔をした南国の小さな鳥
口紅を目の後ろまで回したような
真っ赤な顔をした南国の小さな鳥
ハワイオアフ島での観察
オナガカエデチョウとの出会い、動画の紹介
2019年4月12日から16日まで私たち家族5人は次男の結婚式でハワイのオアフ島に向かいました。島に着いてすぐに次男を除く4人で日立のCMで有名な「この木なんの木」のあるモアナルアガーデンパークに向かいました。(モアナルア公園での鳥見については「コウカンチョウのページのコウカンチョウとの再会」の項で詳しく書いてありますのでこちらをご覧ください。)ここの芝生で赤い顔をした小鳥の群れを見つけたのが初めてのオナガカエデチョウとの出会いです。
上の種の紹介のところにのところにもあるとおり、この鳥はカエデチョウ科に属します。日本ではカエデチョウ科はあまりなじみがない科ですが、愛玩飼い鳥としては非常にポピュラーな鳥です。例えばブンチョウ、ベニスズメ、キンパラなどがよく知られています。クチバシや姿格好をみてもスズメ科やアトリ科に近い仲間だとわかります。
ところで、クチバシが太いのは種子食が主体であることの証です。餌が種子なら飼い鳥にするときも餌を安定して入手して与えやすいことから、昔からこの手の姿をした飼い鳥が多いのだと思えば理解がしやすいですね。
オナガカエデチョウはたいてい小さな群れで地面をごそごそしています。スズメと同じような行動です。何を食べているのだろうとみてみると、くちばしの周りにこぼれた小さな種子が着いていたりします。やはり雑草の実を食べているようです。このあたりはお茶目さも含めてスズメと一緒。しかし、別に赤い実を食べるわけでもなく、オナガカエデチョウの顔にはどうしてあのような赤色が浮き出るのでしょうか。お猿のお顔みたいに血が透けて見えるわけでなく、羽が実際色づいているのですから、とても不思議だなと思います。スズメも赤いお化粧をしていたら、皆の見方ももっと変わったかもしれません。ほっぺが赤いスズメなどあまり想像できませんが。。。
この鳥はハワイ諸島のネイティブな鳥ではありません。もともとはアフリカのサハラ以南にいる鳥らしいです。暑い地域の鳥ですね。別のページで紹介しようと思っているキマユカナリアも似たような場所にいる小鳥らしく、同じルートで移入されたのかもしれません。最初にハワイで見つかったのは1970年代のようなので、もう居着いて50年。私が見ても完全に周囲に同化していました。
動画を置いておきます。前半はカピオラニ公園でD500とTamron A011にて、後半はV1に30-110ズームの手持ちで撮った絵です。前半の観察は超望遠なのに相手が5m以内と距離が近すぎたため、少し動かれただけですぐにピントが外れてしまい、あまり良い結果になりませんでした。やはり一本のカメラで全てを賄おうとするのの無理がありますね。
左「オナガカエデチョウの動画 ワイキキ・カピオラニ公園、真珠湾アラバマ記念館周辺にて」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。
オナガカエデチョウ
さて先にオナガカエデチョウの特徴に「赤い顔をした」と書きました。どのように赤いかというと、くちばしから目の後ろまでがライン上に赤く伸びています。ただ、その赤さが尋常でない赤色で、まるで絵具で塗ったかのような濃い赤色で遠目でも非常に目立ちます。ちなみに目は黒です。いかにも愛玩動物になりそうな分かり易さだと思います。ただこの赤い顔以外は特徴のない茶・グレー系で至って地味な姿です。サイズはスズメより小さく、図鑑では4インチと書かれているので11cmくらいでしょうか。「オナガ」の名前があることからして長めの尾羽があって11cmですから、実際の身体はもっと小さい印象です。「オナガ」が付かないただの「カエデチョウ」は10cm程度らしいので、キクイタダキレベルの小さい鳥だと思います。
静止画を置いておきます。なんというか、基本いつも地面に向かって俯いている鳥さんです。
左「オナガカエデチョウ」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。
観察データ
場所と回数:2019年オアフでは4泊の毎日違う場所で見ているので、全てをカウントしています。南側の市街地の公園にでもいけばどこでも見られると思います。
観察月と回数:
1月0
2月0
3月0
4月4 〇〇〇〇
5月0
6月0
7月0
8月0
9月0
10月0
11月0
12月0
都合4回
オアフ島ならば常夏の島国なので季節はあまり関係ないと思います。原産のアフリカは行ったことがないので不明です。。
(トップ絵 オナガカエデチョウ♂ 1989年2月モアナルア公園にて:D500 150-600mmズーム)
モアナルア公園では「この木なんの木」の下の日陰にはおらず、太陽光が降り注ぐ芝生に群れていました。暑いのに元気です。
初出:2019/10/22