Sakanaya's Graphic Works 横浜市、福山市の野鳥、自然を写す
Japanese Wild Birds. report from Yokohama, Fukuyama city.
Japanese Wild Birds. report from Yokohama, Fukuyama city.
チョウショウバト 長嘯鳩
Choushoubato
Geopelia striata
Zebra Dove
チョウショウバト ハト目ハト科
とても小さな
南国のハト
とても小さな
南国のハト
チョウショウバトについて
今から36年も昔のこと、ハワイへ新婚旅行へ行ったとき、ホテルの近くにあった市内の動物園に入ってみました。規模はそんなに大きくありませんでしたが、クジャクが放し飼いされていたりして、「南国の動物園だなあ」と楽しむことができました。そんななかを歩いていると、公園内のベンチでリタイヤされたお父さんが座ってらっしゃって、手の上にたくさんのハトを乗せているではありませんか。「たぶん、毎日ここに来ては鳩にエサやったりする名物お父さんなんだろうな」などと写真を撮らせてもらいました。ただこの頃はそこまで鳥好きでもなく、「このハトはなんというハトなんだろう?」のような疑問を持つことはありませんでした。20年以上のときを経て、私自身が目で見た鳥の種をカウントするようになり、今更ながらこのハトがチョウショウバトという日本にはいない小さなハトであると知るに至ったわけです。
このチョウショウバト、元来東南アジアの種ですが、小さな姿や声がかわいいのでペットとして飼う人が多いのだそうです。ただそのまま逃げていつくパターンも多いようで、先のハワイでも篭脱けなどからどんどん繁殖した移入種なのだそうです。確かにハワイの公園ではドバト並みにいたなぁ。繁殖力も強いのでしょうね。それに東南アジアとハワイは気候・環境的にも似ているので、完全に居ついちゃったのでしょうね。
「チョウショウバト」は漢字で「長嘯鳩」と書きますが、「嘯」の意味は「ため息」とか「うなる」とかいう意味なのだそうです。「長嘯」ですから「長くうなる」という意味になるのでしょうか。確かにタイの寺院の屋根の上でクークーと鳴き続けるチョウショウバトがいましたが、甲高い鳴き声でなく、ハトらしい穏やかな声でした。
「公園のチョウショウバト」 クリックで拡大します。

ハワイ州オアフ島
1024x682 px
1989/02/
CANON A1
FD80-200mm F4 S.S.C.
ネガからフィルムスキャン
前述のオアフ島ホロルル動物園の敷地内公園で撮った絵です。
手乗りブンチョウや手乗りインコはよく聞きますが、手乗りバトまでいるとは思ってもみませんでした。世界は広いです。
見ての通りチョウショウバトは非常に小柄なハトで、およそムクドリサイズのハトです。
「木の上のチョウショウバト」 クリックで拡大します。

タイ国バンコク
1024x682 px
2016/08/04
Nikon V1 Mode A
FT1 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G II
仕事で訪れたタイのバンコクで、一日お休み日があり、モノレールと水上バスを乗り継ぎ、ワット・プラケオ(タイ王宮)まで一人で冒険に出かけました。超暑い日中だったので日陰で休憩していると、頭の上にチョウショウバトがおりました。彼(彼女?)も木陰で涼んでいたのでしょうか。
ちなみにこのとき、対岸のワット・アルン(有名な塔のある寺院)で喉を潤そうとヤシの実ジュースを飲んでみたところ、温いうえに生臭くてちょっとしたカルチャーショックを受けました。「常夏の国で、その場で割ってもらったヤシの実にストローを挿してゴクゴク飲む!」っていうのが憧れでやってみたんですが、予想と現実はちょっと違いました。
「地面のチョウショウバト」 クリックで拡大します。


ハワイ州オアフ島
1024x682 px
2019/04/14,16
Nikon D500 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3
オアフの公園で撮った地面でエサを探すチョウショウバトです。オアフの公園は芝生がきれいな公園が多くて、餌となる虫も多そうでした。
近くで観察すると、英語名のZebra Dobeの通り、肩から胸に至る横縞が良く目立ちます。
クチバシの淡い青色もなにげにきれいです。
観察データ
場所と回数:オアフ島 4回、バンコク2回、計6回。東南アジアの鳥ですが、オアフでも移入種として普通に見られます。移動する種ではないため国内での記録はないそうです。オアフやバンコクでは開けた公園の地面で見ることが多かったです。
観察月と回数:
1月0
2月1 〇
3月0
4月3 〇〇〇
5月0
6月0
7月1 〇
8月1 〇
9月0
10月0
11月0
12月0
計7回
南国では留鳥です。季節を問わずまんべんなく見られます。
(トップ画像 チョウショウバト 1989/02/ Canon A1 FD80-200mm F4 S.S.C. ネガからのフィルムスキャン オアフ島)
初出:2016/08/13
全面改訂:2025/06/11 全面書き直し






