Sakanaya's Graphic Works 横浜市、福山市の野鳥、自然を写す
Japanese Wild Birds in Yokohama,Fukuyama
Japanese Wild Birds in Yokohama,Fukuyama
オオメダイチドリ 大目大千鳥
Oomedaichidori
Charadrius leschenaultii
Greater Sand Plover
オオメダイチドリ チドリ目チドリ科
中型で足の長い干潟のチドリ
中型で足の長い干潟のチドリ
福山市松永湾の干潟での観察
オオメダイチドリの動画
これからオオメダイチドリを紹介するのですが、まずは同じ仲間の「メダイチドリ」との違いから紹介しようと思います。読んで字のごとく「オオメダイチドリの方がメダイチドリより大きいから」というのがおそらく名づけの理由なのでしょうけれど、これは実際に両者を同時に見ないことには比較になりません。しかしながら私の場合などは、両者を同時に見たことがないので、単独で「大きなメダイチドリ」を見極めなければならなず、当然これは非常に難しいこととなります。
オオメダイチドリとメダイチドリの違いは、大きさだけだと2~4cm程度のようです。私のもつ図鑑でメダイチドリは19~21cm、オオメダイチドリは22~25cmとあります。これだけみると少なくとも一回りの違いがあるようなので、同時に見らられば違いに気づきそうに思えます。しかし単独で同定する場合は、両者の特徴から見極めなければなりません。図鑑によると両者の違いで主なものは
1.クチバシの長さ オオメダイチドリの方が長い
2.足の長さ オオメダイチドリの方が足長さん
3.夏羽の場合に細くて黒い首輪がある/なし メダイチドリにのみある
このあたりの確認は実際に観察して図鑑と照らし合わせるしかありません。私の場合、一番分かり易かったのはクチバシの長さでしょうか。確かにオオメダイチドリはシロチドリやコチドリなどと比べても長めのクチバシに見えます。
オオメダイチドリの動画を置いておきます。2015年の5月、松永湾で撮った絵です。当日は干潟に単独でいて、他に目立ったのはハマシギ、イソシギ、チュウシャクシギくらいでチドリ類は見ませんでした。
左「オオメダイチドリの動画 福山市松永湾周辺にて」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。
オオメダイチドリ
とりあえず紹介するのに一番良さそうな絵を探すこととしました。オオメダイチドリと出会ったこの日は5月10日ですから、旅鳥たちもそろそろ夏羽になっているはずです。。。しかしこの日のオオメくんはまだ冬羽の装いのままでした。少し地味な姿です。上で紹介したとおり、頭のサイズに比べてクチバシが長めで立派なのがわかりますでしょうか。
左「オオメダイチドリ 福山市松永湾周辺周辺にて」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。
オオメダイチドリの飛翔
オオメダイチドリに限らずチドリ類の飛翔はまるでツバメやアジサシの飛翔を見るように大きな翼が目立ちます。佇んでいる姿からは想像も出来ないほどに大きな翼が広がります。長距離移動する旅鳥ならではの進化の姿なのでしょうか。なお、白い翼帯が入っていることから、これもよくにたオオチドリとの区別がつきます。
左「オオメダイチドリの飛翔 福山市松永湾周辺にて」のサムネイルをクリックしてご覧下さい。
観察データ
場所と回数:佐賀県有明海 1、千葉東京湾 1、計2回。干潟で見ています。日本では見かける数も少なく、結構レアな部類のチドリです。
観察月と回数:
1月0
2月0
3月0
4月0
5月1 〇
6月0
7月0
8月1 〇
9月0
10月0
11月0
12月0
都合2回
数の少ない旅鳥です。初夏から晩夏の頃、気長に干潟に通うしかないかなと思います。
(トップ画像 オオメダイチドリ 2015/5/10 D7100 150-600mm/F5.6-6.3 福山市松永湾周辺にて撮影)
初出:2016/10/30
改訂:2018/10/22 メダイチドリのページへのリンクを追加
改訂:2021/09/05 チドリ科へのリンクを追加、観察データを追加