Sakanaya's Graphic Works 横浜市、福山市の野鳥、自然を写す
Japanese Wild Birds in yokohama,Fukuyama
Japanese Wild Birds in yokohama,Fukuyama
ハイイロチュウヒ 灰色沢鵟
Haiiro-chuuhi
Circus cyaneus
Hen harrier
ハイイロチュウヒ タカ目タカ科 LC
薄いグレーと黒のツートーンをした
鳥見の者に人気のタカ
薄いグレーと黒のツートーンをした
鳥見の者に人気のタカ
ハイイロチュウヒ
ハイイロチュウヒはチュウヒよりやや小ぶりな冬の猛禽類です。北方から越冬のために日本にやってきて、広い葦原をねぐらにして周囲のネズミや小鳥などの小動物を狩ります。
チュウヒとの違いは特に ♂ であきらかです。♂ は背中から翼にかけて淡いグレーをしていて、翼の先端が黒色。遠くから見てもとても目立って、おしゃれな姿をしています。一方 ♀ はチュウヒとよく似ていて区別がつきにくいです。違いを探すなら、
1.腰が明らかに白い。
2.翼の下面の鷹羽模様がくっきりと出る。
あたりで見分けることができます。
数は明らかにチュウヒより少ないです。そしてチュウヒよりずっと人気が高い猛禽類です。(♂ 人気で)
「ハイイロチュウヒ ♂ の飛翔1、2」 クリックで拡大します。
茨城県
1280×853 px
2024/01/08
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E
FL ED VR
茨城には広い芦原がたくさんあります。そこはチュウヒ類が越冬で使うねぐらになっています。
陽が沈んだ後、ハイイロチュウヒの ♂ がねぐらの葦原に戻ってきました。暗い中なので荒い絵ですが、チュウヒ類の観察・撮影はいつもこんな感じです。
「ハイイロチュウヒ ♀ の飛翔 1」 クリックで拡大します。
茨城県
1280×853 px
2018/02/24
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E
FL ED VR
この絵も2月下旬の17時前の絵ですから、すでに日が落ちた状況で撮っています。丁度ねぐらに入るところの絵です。
「ハイイロチュウヒの飛翔 2」 クリックで拡大します。
茨城県
1280×853 px
2020/02/01
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E
FL ED VR +
AF-S TC-14E III TC14E3
これも ♀ の絵です。こちらはまだ明るいうちに飛んでくれました。絵が小さいので見えにくいかもしれませんが、腰(尾の付け根上面)が白いのが見えますでしょうか。
これまた小さくてわかりにくいかもしれませんが、チュウヒは他のタカ類よりクチバシが小さく、また身体に対して顔も小さめです。ちなみに正面から見ると、少しフクロウ類に似た丸い顔に見えます。
「ハイイロチュウヒ 若鳥の飛翔」 クリックで拡大します。
茨城県
1280×853 px
2022/01/29
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E
FL ED VR
こちらはおそらくハイイロチュウヒの若鳥だと思われる個体です。一緒に撮った他の絵を見て、腰が白いこと、顔から胸が白っぽいことからそう判断していますが、自信のほどは65%くらいです。葦原ぎりぎりの低空を飛んでいる絵なので、チュウヒ類の特徴的な飛び方が分かりやすいかなと選んでみました。
観察データ
場所と回数:茨城県の葦原 9、計9回。今のところ全て広い芦原で見ています。大体がチュウヒやコミミズクを探しに行って、たまに現れるお客さん、みたいな出会い方です。(ハイイロチュウヒは人気の鳥なので、多くの方からすれば主役は逆かもしれません)
観察月と回数:
1月3 〇〇〇
2月4 〇〇〇〇
3月0
4月0
5月0
6月0
7月0
8月0
9月0
10月0
11月2 〇〇
12月0
計9回
冬鳥です。チュウヒのように国内で繁殖しているものはいないのではと思いますので、当然見られる数も少ないです。
一方で数は少ないもののチュウヒのように希少種認定にはなっていません。もともと海外ではまだ数も保たれていて、一方日本国内には安定的な飛来数でない種(迷い鳥とまではいかないがそれに近いような種)は、希少種指定の対象からは除外なのでしょうか。
(トップ画像 ハイイロチュウヒ ♂ D500 500mm/F4.0 2024/1/5 茨城県にて撮影)
初出:2022/09/13
改定:2023/01/09 トップ画像、♂ の画像を差し替え
改定:2024/01/08 全ての画像を差し替え
改定:2024/06/19 文章の見直し