Sakanaya's Graphic Works 横浜市、福山市の野鳥、自然を写す
Japanese Wild Birds in yokohama,Fukuyama
Japanese Wild Birds in yokohama,Fukuyama
チュウヒ 沢鵟
Chuhi
Circus spilonotus
Eastern marsh harrier
チュウヒ タカ目タカ科 絶滅危惧ⅠB類 EN
いつも俯いて葦原上空を飛ぶ
中型の茶色いタカ
いつも俯いて葦原上空を飛ぶ
中型の茶色いタカ
チュウヒ
チュウヒは北方から越冬のために日本にやってきて、広い葦原をねぐらにして活動する小動物ハンターです。日本では葦原が減ってきていることもあり、絶滅危惧ⅠB類に指定されています。♂ ♀ とも全身茶色でトビと似た色目ですが、チュウヒは芦原の低空を、翼をV字型にして滑空飛行することが多いので、飛び方を注意していれば見分けられると思います。
「チュウヒ」 クリックで拡大します。
茨城県稲敷市
1280×853 px
2017/11/17
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E
FL ED VR +
AF-S TC-14E III TC14E3
この日は全般的には薄曇りでしたが、夕方16時も過ぎると時折夕陽が差し込み、葦原が赤くきれいに染まって、記憶に残る観察となりました。
「チュウヒの飛翔 1」 クリックで拡大します。
茨城県稲敷市
1280×853 px
2018/11/17
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E
FL ED VR +
AF-S TC-14E III TC14E3
上と同じ日の飛翔絵です。チュウヒはいつもこの絵のように翼をV字に広げ、葦原(下方向)に顔を向けて、低空を滑るように飛んでいます。
「チュウヒの飛翔 2」 クリックで拡大します。
茨城県稲敷市
1280×853 px
2020/11/14
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E
FL ED VR +
AF-S TC-14E III TC14E3
先の絵からおよそ2年後の同じ場所で観察した記録です。この日も夕陽が射す穏やかな天候でした。日差しの入射角がとても低いので、丁度チュウヒが横を向いたところにドンピシャで陽が当たる絵となりました。
「チュウヒの飛翔 3」 クリックで拡大します。
茨城県稲敷市
1024×682 px
2022/03/12
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E
FL ED VR
こちらはもう春に近い3月の朝の絵です。そろそろ北国への帰り支度をしている頃でしょうか。
「チュウヒ 若鳥の飛翔」 クリックで拡大します。
宮城県登米市
1280×853 px
2018/12/08
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E
FL ED VR +
AF-S TC-14E III TC14E3
2018年の12月初旬、ガン類の観察で登米の沼に行きました。日も結構高く上がってきた午前中の観察でしたが、一羽のチュウヒと、ときどきそれをからかいに現れるハヤブサなどを楽しむことができました。このチュウヒはいつも稲敷でみるチュウヒと少し見た感じが違います。調べてみると顔から胸が白いのは若鳥の特徴とのこと。これから立派な成鳥になればハヤブサにちょっかいを出されることもなくなるのでしょうか。
「チュウヒと夕焼け」 クリックで拡大します。
茨城県稲敷市
1280×853 px
2020/02/01
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E
FL ED VR +
AF-S TC-14E III TC14E3
日暮れにねぐらへ集まってくるチュウヒたちは、しばしトビなみに高い空にフライトします。この日は10を超すチュウヒたちが舞い上がりました。もしかするとそろそろペアを作るためのディスプレイフライトだったのかもしれませんね。
観察データ
場所と回数:千葉県の河川敷 1、茨城県の葦原 8、栃木の芦原 1、宮城県の沼周辺2、計12回。広い芦原、もしくは葦が茂っている川沿いで探します。大きな湖沼、大きな川沿いの葦原が基本ですが、川の規模は小さくても、ねぐらになる葦がしっかりと生えていて、近くに広い農耕地があれば観察できる可能性があります。早朝と夕暮れが観察のチャンスです。お勧めは夕暮れでしょうか。葦原で夕方に動き始める小動物などを狙って動く個体と、田畑で小動物を狙っていたものがが塒(ねぐら)としている葦原に返ってくる個体の両方がいるからです。真冬であれば15時から16時頃が一番の見所となります。夕陽を背にして観察できる場所がベストですね。
観察月と回数:
1月1 〇
2月3 〇〇〇
3月0
4月1 〇
5月0
6月0
7月0
8月1 〇
9月0
10月0
11月2 〇〇
12月4 〇〇〇〇
計12回
冬鳥です。ただ関東において8月の観察記録も残っているので必ずしも冬しか見られないというわけではなさそうです。ちなみに夏に記録している個体は若鳥でしたので、
1.そこで繁殖した幼鳥だった
2.冬にやってきたのだけれど成熟してない個体なので繁殖地に移動する必要もなく、そのまま居ついていた
のかどちらかだったのでしょうか。
(トップ画像 チュウヒ D500 500mm/F4.0 1.4xテレコン 2020/11/14 茨城県にて撮影)
初出:2018/11/18
改訂:2020/11/15 動画を更新
改訂:2020/11/17 飛翔絵を差し替え、観察データを追加
改定:2021/7/27 観察データの更新、タカ科へのリンクを追加
改定:2022/9/11 全面改訂
改定:2022/9/13 静止画の追加