イヌワシ 狗鷲
Inuwashi
Aquila chrysaetos
Golden eagle

イヌワシ タカ目タカ科 絶滅危惧ⅠB類 EN 天然記念物
 険しい山地を縦横に舞い
 シカやウサギを狩る大きなワシ

   

イヌワシ


 イヌワシは日本全国の山岳地帯で動物を狩りして暮らす、全身が茶色い色をした大型のワシです。繁殖するためには狩場となる広大な土地が必要で、繁殖も一度に育つのは1羽程度、また毎年繁殖するわけでもないらしく、一度減ったら中々数が増えない種です。日本での生存数は500羽前後とのことで、日本で最も絶滅が危惧されている種の一つです。



「イヌワシの飛翔 1」 クリックで拡大します。

イヌワシの飛翔 1

滋賀県
1280×853 px
2020/11/21
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E
FL ED VR + AF-S TC-14E III TC14E3

 突然、山の尾根筋から姿を現したイヌワシ。♀ の個体だったようです。ゴールデン・イーグルの英名のとおり、首筋が金色っぽく光っているのがわかりますでしょうか。



「イヌワシの飛翔 2」 クリックで拡大します。

イヌワシの飛翔 2

滋賀県
1280×853 px
2021/07/22
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR

 前回は冬の入り口に出かけて、出待ちの間とても寒かったため、今回は逆に真夏に出かけてみました。冬よりは少し出没頻度が良かった気がしますが、半面、暑さとの闘いとなりました。



「イヌワシの飛翔 3」 クリックで拡大します。

イヌワシの飛翔 3

滋賀県
1028×685 px
2021/07/22
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR

 上の絵と連続したカットを、もう少し大きくトリミングしてみました。トビとは尾羽の形が違います。



「イヌワシ 急降下」 拡大は無しです

イヌワシ 急降下

滋賀県
300×450 px
2021/07/22
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR

 飛翔を追っていたら、突然急降下を始めました。以前クマタカの急降下をみたときも、こんな姿勢だったような気がします。ちなみにこのあと狩りにはつながりませんでした。



観察データ

場所と回数:滋賀県 2、計2回。
 崖がある山岳地帯の、見晴しのよい場所が観察に適していると思います。

観察月と回数:

1月0
2月0
3月0
4月0
5月0
6月0
7月1 〇
8月0
9月0
10月0
11月1 〇
12月0
計2回

留鳥です。初夏から7月頃は若鳥に餌を与える時期なので、狩りのための飛翔も増えるかもしれません。



 イヌワシは翼が大きくて、飛ぶ姿がとても優雅です。

 (トップ画像 イヌワシ 2022/07/22 D500 500mm 滋賀県にて撮影)

 初出:2022/08/15