カンムリワシ 冠鷲
Kanmuriwashi
Spilornis cheela
Crested serpent eagle

カンムリワシ タカ目タカ科 絶滅危惧IA類 CR 特別天然記念物

 八重山諸島のシンボル
 冠羽を持った南国のワシ


カンムリワシについて



 カンムリワシは、国内では八重山諸島の一部の島でのみ見られる中型のワシです。サイズ的にはトビより小さく、オオタカやノスリレベルのサイズですから、タカ科としては中型ですが、ワシの名がつくものでは小型と言っていいかもしれません。
 住処は山の中です。私は初めて出かけた現地で幸いにも二けた以上の個体を観察できましたが、大半は道路沿いの電柱や電線の上で見ており、イメージ的にはトビやノスリとの出会い方に近かったと思います。初めての観察行を総括したなら「(私のような)一見さんでも現地にさえ行けば観察は簡単にできるけれど、カッコいい写真を撮るのは非常に難しい」といった感じでしょうか。




「カンムリワシ」 クリックで拡大します。

カンムリワシ 1

カンムリワシ 2

沖縄県八重山諸島
1:1024x682 2:600x800 px
2025/03/14
Nikon Z6II Mode A
AF-S NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S +
Z TELECONVERTER TC-1.4x

 この絵はどちらも車内から撮っています。島内を走り、道中を往復する中で見た個体数は優に20を越えたと思います。次々と出会えたのでしばらくすると「もう電柱・電線の上のはいいや」とスルーするほどでした。ただし、(しつこいようですが)絵にはなりません。



「カンムリワシの飛翔」 クリックで拡大します。

カンムリワシの飛翔 1

カンムリワシの飛翔 2

沖縄県八重山諸島
1024x682 px
2025/03/14
Nikon Z6II Mode A
AF-S NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S +
Z TELECONVERTER TC-1.4x

 一枚目の飛翔写真は、観光で歩いていたら偶然頭上を舞っていたのを見つけ、慌てて撮った絵です。2枚目も似たような絵ですが、逆光の中で撮ったものをかなり+に補正して現像してあります。
 遠征してその地にしかいない鳥(や生き物)を追うのはロマンや希望があって本当にワクワクします。しかし現実は厳しいもので、いざその場に立つと、色々な準備不足や、焦りから生まれるミスなどが次々現れて結果が伴いません。それでも少しずつでも失敗に学べば「次は少し良くなるだろう」と自らを慰める私です。きっと学べる間が楽しいのでしょうね。




観察データ

場所と回数:沖縄県 1、計1回。私の八重山諸島遠征では3つの島を巡りましたが、カンムリワシと出会えたのは一つの島のみでした。上にも記したとおり、道中では色んな場所で20を越える出会いをカウントしたので、自分的には1回だけの出会いでなく「一日で20回分見た」みたいに考えています。ちなみに、上で紹介した4枚の絵は皆が離れた別の場所、別個体で撮ったものです。

 観察場所としては山の中もしくは山が近くにある農地のような環境で見ています。なお、私は現地でレンタカーを借りて移動しながらの観察でした。
 国内では固有亜種でレッドリストに掲載される希少種ですが、東南アジアまで含めると他亜種含めてLCレベルとなるため、世界的にはレッドリストに上がっていません。

観察月と回数:

1月0
2月0
3月1 〇
4月0
5月0
6月0
7月0
8月0
9月0
10月0
11月0
12月0
計1回
現地で留鳥です。




 (トップ画像 カンムリワシ 2025/3/14 Z6II 400mm/F4.5 + 1.4x 沖縄県)

 初出:2025/8/17 初出