クビワキンクロ 首輪襟黒
Kubiwakinkuro
Aythya collaris
Ring-necked Duck

クビワキンクロ カモ目カモ科
 栗色の目をした
 北米産の迷いガモ
 

   

クビワキンクロについて



 私の住まいする神奈川県内には、毎冬やってきてくれるクビワキンクロが一羽います。これを記しているのは2025年1月ですから、私の知る限り今回で4度目の越冬です。
 下で紹介する通り、2020年年末の初見時はまだ生まれて一年目の個体だったのだろうと思われます。そうして今ではすっかり大人の羽根姿になっていて、コントラストもはっきりしたきれいな姿となりました。
 クビワキンクロは名前の通りキンクロハジロに近い種で、基本的には北米の鳥です。日本には稀に迷い鳥としてやってくることがあるそうですので、キンクロハジロやホシハジロの群れを見つけたら、「またおまえらかー!」とは言わず、隅々までしっかりと観察しておきたいところです。




「クビワキンクロ ♀ 若」 クリックで拡大します。

クビワキンクロ ♀ 若


神奈川県
2020/12/19
1024x682 px
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR


 初めて出会った2020年年末の記録です。全体的に茶色一色な印象です。
 



「クビワキンクロ ♀ 成鳥」 クリックで拡大します。

クビワキンクロ ♀ 成鳥


神奈川県
2025/01/04
1024x682 px
Nikon D500 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3


 上の絵から4年後、すっかり成鳥の姿になった同一個体です。最初のころと比べて、特に顔回りのコントラストがはっきりとしており、遠目で見てもキンクロハジロ ♀ との識別が簡単になりました。
 



「クビワキンクロ ♀ 羽ばたき」 クリックで拡大します。

クビワキンクロ ♀ 羽ばたき


神奈川県
2025/01/04
1024x682 px
Nikon D500 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3


 近い種のキンクロハジロなどとは違って、白い翼帯は持っていなさそうです。
 




観察データ

場所と回数:神奈川 淡水の池 6、計6回。全てとある公園の池に毎年飛来してきている同一個体の記録です。おそらく若鳥のときにキンクロハジロの群れに迷い込んでしまい、そのまま行動を共にしているのだと思われます。「周囲に交雑個体がいないかな?」と探してみますが、今のところそれらしい個体は見つかりません。

観察月と回数:

1月1 〇
2月2 〇〇
3月0
4月0
5月0
6月0
7月0
8月0
9月0
10月0
11月0
12月3 〇〇〇
計6回

冬鳥です。こちらの公園にはそれほど通っていないので、いつ来ていつ帰るのかは不明です。たくさんいるキンクロハジロと一緒に行動しているのでしょうから、12月から3月くらいまではここにいるのではと思います。子供連れの散歩客などがよくカモたちにパンを投げているので、居心地も良くて毎年やってくるのではと思います。
 



 (トップ画像 クビワキンクロ ♀ 2024/01/04 D500 150-600mmズーム /F5.6-6.3 神奈川県)

   初出:2025/01/05