Sakanaya's Graphic Works 横浜市、福山市の野鳥、自然を写す
Japanese Wild Birds in Yokohama,Fukuyama
Japanese Wild Birds in Yokohama,Fukuyama
ハクセキレイ 白鶺鴒
Hakusekirei
Japanese Pied Wagtail
Dusky thrush
ハクセキレイ スズメ目セキレイ科
我が家の周りでスズメの次によく見る
しっぽふりふりの可愛い小鳥
我が家の周りでスズメの次によく見る
しっぽふりふりの可愛い小鳥
ハクセキレイの紹介
自分の家の近くでよく見る小鳥といえばスズメです。その次は?と言われると「ハクセキレイ」と答えることになります。これは福山の時代もそうでしたし、今横浜に住んでいても同じです。スズメ達は普段茂みの中に隠れていて、なかなかお見送りをしてくれませんが、ハクセキレイは朝出かけの際に私のすぐ近くを歩きながら「頑張って来いよ!」と応援してくれます。愛嬌たっぷりの可愛いやつです。
もともと1960年代くらいまで、ハクセキレイは北海道にしかいなかったようです。確かに私が子供のころ、1960年代の大阪で見たセキレイの記憶はキセキレイしかありません。地球の温暖化の影響なのでしょうか?それとも全国的に都市化が進んだ影響なのでしょうか?いつしか人懐っこいハクセキレイが全国の街に現れるようになったようです。確かにハクセキレイは、山の中よりは人に近い場所でよく見る気がします。
ハクセキレイは欧州、アジア、アフリカ北部に広く分布していて、各地で亜種が見られます。日本のものは"Motacilla alba lugen"といわれる亜種です。ちなみに国内でもタイワンハクセキレイやホオジロハクセキレイなどという亜種が主に西日本や離島でたまに見られるようです。
「ハクセキレイ ♂ 夏羽」 クリックで拡大します。
北海道稚内市
1024×682 px
2024/06/30
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR +
AF-S TC-14E III TC14E3
北海道稚内の北端ノシャップ岬で撮った夏羽のハクセキレイ ♂ です。先に紹介した通り、元々ハクセキレイは、日本では北海道にしか生息しておらず、本州以南で全国的に見られるようになったのは、歴史的にもこの半世紀くらいのできごとです。なので稚内のハクセキレイなどは「元祖日本のハクセキレイ」といえるのかもしれません。
ハクセキレイ ♂ の夏羽は頭から背中までが黒い姿をしていて、セグロセキレイとよく似ています。見分けは頬が白いかどうかで見ればわかりやすいです。♀ は少し黒色が薄いのでそこで見分けます。
「ハクセキレイ ♂ 冬羽」 クリックで拡大します。
神奈川県横浜市
1024×682 px
2018/12/31
Nikon D500 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3
地元横浜の公園で撮った冬のハクセキレイ ♂ です。
上の夏姿と比べると、脇あたりが白いため、全体的に白の面積が多いと思います。
「ハクセキレイ ♂ 冬羽(換羽中)」 クリックで拡大します。
大阪府豊中市
1024×682 px
2024/03/03
Nikon D500 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3
大阪の公園で撮ったハクセキレイです。時期的に冬羽から夏羽に替わる途中で、冬のグレーから黒っぽい姿に替わりつつあるところだと思います。
ハクセキレイは基本的にスマートな小鳥ですが、町中の公園で見る個体は結構コロコロした姿で、栄養が行き渡っている感じですね。
「ハクセキレイ ♀ 冬羽」 クリックで拡大します。
茨城県稲敷市
1024×682 px
2023/01/21
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR
茨城の冬の蓮田で見つけたハクセキレイ♀です。この日はすぐ横にセグロセキレイもいました。冬はセグロセキレイの方が全体的に黒っぽくて、一緒にいても判別しやすい気がします。
「ハクセキレイ 飛翔」 クリックで拡大します。
茨城県稲敷市
2023/01/21
1024×682 px
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR
一つ上の ♀ が飛んだところです。飛ぶとセグロセキレイの方が翼の白さが強い気がします。
「ハクセキレイ 幼鳥」 クリックで拡大します。
広島県福山市
2009/06/28
1024×682 px
Nikon D200 Mode A
Nikkor AiAF ED 300mm/F4s
福山時代の自宅の裏の塀で見つけたセグロセキレイのお子様。黄色みが強いことから最初は「キセキレイの幼鳥だろう」と思って自信の記録に登録していました。しかし鳥見に慣れてきてから、「あれ違うよな。。」と気づいた次第。
まだ巣立ちには早いような姿をしていて、しきりに親を探してさえずっていました。自然のことなので、何もせずに家に戻りましたが、この子がその後どうなったのかは今もずっと気になっています。
「ハクセキレイ 若鳥」 クリックで拡大します。
千葉県香取市
2017/08/05
1024×682 px
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR
FL ED VR + AF-S TC-14E III TC14E3
こちらは川沿いで見つけたハクセキレイの若鳥。まだ子供なので雌雄は不明です。
ハクセキレイの若鳥は全体的に色目が薄いようです。クチバシの口元が黄色いのもお子さんの特徴ですね。
観察データ
場所と回数:九州2、中国地方16、近畿3、中部甲信越3、関東30、東北3、北海道8、計65回。基本的には水辺に多いですが、川から離れた住宅地でもよく見かけます。逆に人里離れた山の渓流沿いなどでは一度も記録していません。山の奥でも黒部ダムや阿寒湖のような観光地であれば見ているので、スズメみたく何かしら人との共存関係があるのかもしれませんね。
ちなみに水なら淡水でも海水でもどっちもOKなようです。数えてみると31/65と半数近くが海沿いの場所で記録していました。福山でも横浜でもガソリンスタンドやスーパーの駐車場でうろつくハクセキレイを見ているので、かなりフレンドリーな小鳥だと思いますし、逆に身近すぎて普段はあまりカメラを向けない小鳥になっていると思います。
観察月と回数:
1月8 〇〇〇〇〇〇〇〇
2月8 〇〇〇〇〇〇〇〇
3月7 〇〇〇〇〇〇〇
4月1 〇
5月6 〇〇〇〇〇〇
6月4 〇〇〇〇
7月1 〇
8月2 〇〇
9月1 〇
10月8 〇〇〇〇〇〇〇〇
11月4 〇〇〇〇
12月15 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
計65回
全国で通年見られる小鳥です。
(トップ画像 ハクセキレイ 2023/01/21 D500 500mm/F4.0 茨城県稲敷市)
初出:2015/08/02
改訂:2015/09/06 幼鳥の絵を追加
改訂:2024/10/23 全面作り直し