Sakanaya's Graphic Works 横浜市、福山市の野鳥、自然を写す
Japanese Wild Birds in Yokohama,Fukuyama
Japanese Wild Birds in Yokohama,Fukuyama
コサメビタキ 小鮫鶲
Kosamebitaki
Muscicapa dauurica
Asian brown flycatcher
オオルリ スズメ目ヒタキ科
日本三名鳥の一つ
渓流沿いの青葉で歌う夏の青い鳥
日本三名鳥の一つ
渓流沿いの青葉で歌う夏の青い鳥
コサメビタキについて
コサメビタキは英名でブラウン フライキャッチャーと呼ばれる、虫取り上手なヒタキ科の小鳥です。枝に止まってエサとなる虫が飛んで来たら、ひらひらと飛んで餌を追います。色目は背中がグレーで、のどから胸は白色をしています。フライキャッチャーの仲間であるキビタキやオオルリと違い、雌雄同色で地味な小鳥です。
観察場所は山の林の中となります。私の経験ですと、池やの縁や山奥の源流が染み出しているような湿りを感じる場所で、結構見通しのよい木の横枝に止まっていることが多いと感じます。
「福山のコサメビタキ」 クリックで拡大します。


広島県福山市
1024x682 px
2015/09/13
Nikon D7100 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3
福山時代に見つけたコサメビタキです。時期は丁度ヒタキ類が南へ渡っていく9月の中旬でした。
コサメビタキは夏の繁殖の時期は虫エサを主としていますが、見ているとこのときは足元のアカメガシワの実を食べていました。これから南の国へ帰るのに、色々なものをたくさん食べて体力を蓄えているところなのでしょうか。
「福山のコサメビタキ その3」 クリックで拡大します。

広島県福山市
1024x682 px
2015/09/18
Nikon D7100 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3
こちらも、福山で撮った秋の絵。背中が見える絵を貼っておきます。
ここで翼の羽の先の位置が尾羽の根っこあたりで留まっていることに注視してください。この時期によく現れる近縁のエゾビタキは、色目姿がそっくりなのですが、羽の先が尾羽の中間くらいまで届きますので、これを覚えておけば見分けポイントに使えます。
「静岡のコサメビタキ」 クリックで拡大します。

静岡県
1024x682 px
2025/05/03
Nikon Z6II Mode A
AF-S NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S +
Z TELECONVERTER TC-1.4x
静岡の水場で撮った春のコサメビタキです。丁度繁殖に入ったくらいの時期でしょうか。
コサメビタキはぐぜるような小声のさえずりしかしないため、目視するまでは存在に気づかないことが多いです。そもそも地味ですし、ふと気づけば目の前に現れていて、レンズを向けるのに毎回慌てさせられます。
「静岡のコサメビタキ 若」 クリックで拡大します。

静岡県
1024x682 px
2025/05/03
Nikon Z6II Mode A
AF-S NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S +
Z TELECONVERTER TC-1.4x
こちらの個体は肩のあたりが白っぽくて雨覆いに白い縁取りが見られます。色目も少し茶色が飼っているので、第一回夏の若鳥ではないかと思われます。
「福山のコサメビタキ 幼鳥」 クリックで拡大します。

広島県福山市
1024x682 px
2009/07/04
Nikon D200 Mode A
Nion AiAF ED 300mm/F4s
福山の低山の公園で見つけたコサメビタキの幼鳥です。キビタキの幼鳥より頭のごま塩模様がくっきりしていて、黄色みがないところからコサメビタキだと同定しました。目も大きいですね。
「コサメビタキ 飛翔」 クリックで拡大します。

広島県福山市
1024x682 px
2009/07/04
Nikon D200 Mode A
Nion AiAF ED 300mm/F4s
こちらは動画からの切り出しです。翼を広げてもグレー一色な感じです。
観察データ
場所と回数:広島 14、静岡 2、長野 1、山梨 1、東京 1、栃木 1、計20回。
低山から亜高山程度までの山で見ています。近くに池がある林の縁や、山の中で清水が染み出る谷筋のような湿っっぽい場所で見ることが多いです。見通しのよい木の横枝などに陣取り、餌となる虫を見つけると舞い降りて狩りをしてはまた同じ枝に戻る、という行動を何度も繰り返します。
さえずりはぐぜるような小さな声で行います。割と近づいていないと聞こえないので、声を頼りに探すのは難しいです。
観察月と回数:
1月 0
2月 0
3月 0
4月 2 〇〇
5月 6 〇〇〇〇〇〇
6月 1 〇
7月 2 〇〇
8月 1 〇
9月 8 〇〇〇〇〇〇〇〇
10月 0
11月 0
12月 0
計20回
夏鳥です。9月に渡りで南へ帰るようで、この時期は低地の公園などでエゾビタキと共に姿を見る機会が増えます。
(トップ画像 コサメビタキ 2015/09/13 D7100 150-600mm/F5.6-6.3 広島県)
初出:2014/09
改訂:2015/09/13 画像の差し替え
改訂:2016/06/12 飛翔画像の追加
改訂:2016/07/09 トップ画像の差し替え
改訂:2018/06/03 属を追加
改訂:2021/08/07 トップ画像の差し替え、ヒタキ科へのリンクを追加。観察データの追加
改訂:2025/08/31 全面書き換え。





















