オオルリ 大瑠璃
Ooruri
Cyanoptila cyanomelana
Blue-and-White Flycatcher

オオルリ スズメ目ヒタキ科
日本三名鳥の一つ
 渓流沿いの青葉で歌う夏の青い鳥




オオルリについて

 オオルリはウグイスやコマドリとともに「日本三鳴鳥」と言われる、歌声が魅力な夏の小鳥です。名前の通り青い鳥ですが、青いのは頭から背中、翼、尾羽と主に背面で、胸は黒っぽく、腹から下尾筒までは白色です。なので、オオルリの青色を楽しもうと思ったら背中や横方向から観察するのが良いです。
 オオルリを見つけるにはまずさえずりを聞いて、声を頼りに探すこととなります。またオオルリは割と木の天辺や、枯れ木の上など見通しのよい場所で非常に通りの良い美声でさえずりますから、見つけるのは割と簡単な方だと思います。ただ一つ慣れが必要で、オオルリのさえずりというのはあまり決まったフレーズがありません。またときにキビタキの声色を真似たりもするので、まずは「オオルリらしいさえずり」というものを覚える必要があります。


「オオルリ 動画」 クリックで再生します。
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コマドリ 動画
Time 2:20

広島県、神奈川県、山梨県
2014/5-2020/06
h.264 mov 854x480

Nikon V1
Nion AiAF ED 300mm/F4s

Nikon D7100 Movie Mode A
Tamron A011
150-600mm / F5.6-6.3

Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E

 オオルリのさえずり動画です。最初の正面を向いた絵は神奈川県、次からは広島県のものがいくつか続き、水場は山梨(声は広島のもの)、最後の ♀ の場面は広島県で撮っています。個体によって鳴き声が様々なのがわかっていただけるかと思います。



「初めてのオオルリ」 クリックで拡大します。

初めてのオオルリ

大阪府
1024x682 px
2011/05/05
Nikon D200 Mode A
Nion AiAF ED 300mm/F4s

 大阪北部の山で、初めてオオルリを写真に残すことができました。
 当時はまだD200にオールドサンヨンのセットを使っていたので、あまり大写しにすることはできませんでしたが、かえって風景込みの思い出深い絵となりました。以後たくさんオオルリの写真を撮っていますが、未だにこの絵が一番のお気に入りです。



「福山のオオルリ」 クリックで拡大します。

福山のオオルリ

福山のオオルリ 2

広島県福山市
1024x682 px
2014/05/25
Nikon D200 Mode A
Tamron A011 150-600mm / F5.6-6.3

 福山時代に通っていた中国山地の渓流で撮った絵です。川の上に枯れ木がかかっていて、ここをソングポストにして、見に行く度に元気に鳴いていました。翌年も楽しみに出かけてみたら、この枯れ木はいつの間にか折れてしまい、そこから消えていました。そして再び彼と出会う願いも叶わないまま、夏は終わりました。やはり自然相手の遊びは一期一会だと思わされた次第です。



「水場のオオルリ ♂ ♀ 」 クリックで拡大します。

山梨のオオルリ ♂

水場のオオルリ ♀

山梨県
1024x682 px
2025/07/05、2025/05/23
Nikon Z6II Mode A
AF-S NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S +
Z TELECONVERTER TC-1.4x

 山梨の水場で撮ったオオルリの ♂、♀ です。山の中の水場は木々に囲まれて暗い環境が多く、SSが上がらないという困りごとがある一方、瑠璃色系の小鳥は色目がはっきり出てきれいに撮れるメリットもあります。ちなみにこの絵の設定は「♂ の絵」f /5.6 ss 1/800 ISO 51,200、「♀の絵」f /6.3 ss 1/320 ISO 22,800、という超高感度ISOになっています。Z6IIは画素数が多くない分高感度に強いので、このような暗がりの絵でも、ぎりぎり絵として保てている感じでしょうか。



「山梨のオオルリ ♂、若」 クリックで拡大します。

山梨のオオルリ ♂

山梨のオオルリ 若

山梨県
1024x682 px
2024/07/20、2022/05/15
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR

 1枚目、青色がきれいな ♂ 成鳥です。これも山梨の水場付近で撮っています。
 真夏になれば撮る人間側としても涼しいところに行きたくなります。そこで夏は自然と富士山周りに数ある水場を順に回ることが多くなり、必然的にこの地に多いオオルリやキビタキと出会う回数が増えます。
 2枚目はこの年生まれたばかりの若鳥でしょうか。たいていの種の若鳥は、身体全体が ♀っぽく目立たない色をしていますが、オオルリだけは生まれた年から身体の半分が成鳥と同じようにきれいな青色に染まるようで、その中途半端さが見ていて面白いです。


「山梨のオオルリ ♀」 クリックで拡大します。

山梨のオオルリ ♀

山梨県
1024x682 px
2020/08/08
Nikon D500 Mode A
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR

 オオルリの ♀ はおよそ瑠璃色が身体に見られません。背中から見ても正面からみても褐色がかったオリーブ系です。なので出会ってもこれがオオルリだとは中々気づきません。またオオルリの ♀ はキビタキの ♀ と姿色目がよく似ています。背中側を見るとコントラストのある模様が見えるキビタキと、全体が褐色がかったオリーブ色一色に見えるオオルリでまずまず分かりやすいのですが、この絵のように正面からだと見分けがかなり難しくなります。キビタキの方が喉元が白くて薄い色目なのがポイントでしょうか。





観察データ

場所と回数:広島 13、岡山 1、大阪 1、静岡 1、長野 1、山梨 12、新潟 2、神奈川 3、北海道 1、計35回。
 繁殖時期は山の渓流沿いで見かけます。標高200mくらいの低山でも見られますが、そこそこ山深い場所であることが条件になります。木の天辺や突き出た枝の先など、空間的に目立つ場所にいることが多く、また一度鳴き始めると同じ場所で長く鳴き続けるので、声を頼りに探せば見つけるのは比較的簡単な鳥だと思います。
 この小鳥の最大の魅力であるさえずりを録音するなら、川から少し離れた場所で探しておくのが良いです。この時期は川が流れる音やカジカの鳴き声が大きく響くため、オオルリの声より背景音の方が大きくなってしまうことがあります。考えようによっては「セミの声も含めて、それもまた一興」なのかもしれませんね。

観察月と回数:
1月 0
2月 0
3月 0
4月 3  〇〇〇
5月 12 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
6月 8  〇〇〇〇〇〇〇〇
7月 8  〇〇〇〇〇〇〇〇
8月 4  〇〇〇〇
9月 0
10月 0
11月 0
12月 0
計35回

  夏鳥です。私の場合4/16~8/30の間で見ています。お勧めの見ごろは5月です。新緑がとても似合う青い鳥だと思います。





 (トップ画像 オオルリ 2017/05/27 D500 500mm/F4.0 山梨県)

 初出:2014/08/12
 改訂1:2015/06/28 動画と画像の差し替え
 改訂2:2015/07/29 画像の差し替え
 改訂3:2017/05/7 動画の差し替え
 改訂4:2020/06/21 ♂ 画像の差し替え
 改訂5:2021/05/03 動画の差し替え、観察データの追加
 改訂6:2021/08/04 ヒタキ科へのリンクを追加。観察データの更新
改訂:2025/08/29 全面書き換え。